ご挨拶
日本ハーブ学会 代表理事 川内美登子でございます。
臨床心理士としての経験を活かし、心理療法と植物療法を融合した独自のハーブ療法をお伝えしていきたいとの思いで創業してから今日で約15年、独自のハーブ療法の教育事業と販売事業をおこなって参りました。
経営者として 周りのみなさまから多くのことを学ばせていただき本当にみなさまには心より感謝申し上げます。
ときに苦しいこともありましたが、苦しみのときこそ神の前に立たされていると思い、わたくし自身の心に挫けないように進めて参りました。そして、この経験から得たものは、すべて自分自身の財産になったと思っております。
人としての心を持ち、痛みを知って喜びを知ること…そして社会との関わりを知ることが、これまでのわたくしの15年でした。この15年一歩一歩階段を登り、目標に達した時には相応の喜びもありました。しかし 目標に達した時に、想像していたものと 違う光景を見ることもありました。
物事には光と影がある…
これが自然の摂理ということを学びました。世の中の素晴らしい方々は、この光と影をしっかり統合した中で、歩んでいることもこの15年での学びです。
わたくしがビジネスをしていく上で、大切にしてきたことは「ビジネスにも心が必要」ということです。勝ち負けの考えはもともと持ちませんが、ただ成果をあげるためだけに志を忘れ、他の迷惑を省みず、我武者羅に進めては社会的に何の存在意義もない、という考えも貫いて参りました。
そして、勝利より敗北のときにこそ、人のもつ品位が表れると感じております。
敗北に直面したときに表す力こそ、美しいものだと思っております。
わたくしは、ビジネスを進めるにあたり、一般的にいわれる勝ち負けではなく、自分の心に負けないこと、そのことを、これからも大切にしていきたいと思っております。
これまでの15年の経験をブレンドハーブティという商品に変えて参りました。思い入れの深いものばかりです。わたくしが考案したブレンドハーブティは、これまでの臨床心理士としての経験と臨床データ、昨今の植物の研究成果であるエビデンス(科学的根拠)や注目が高まっている植物の安全性などをもとに考案し、一つひとつに心を込めて開発したブレンドハーブティです。
日本ハーブ学会は、ハーブ療法の教育事業と販売事業を大きな柱とし、社会の環境に対してどう順応していくか、そして社会の仕組みの中のひとつを創造できるよう、社会環境から日本や世界貢献まで順応できる学会として育てて参りたいと思っております。
グローバル化ということを考えたとき、わたくしの中で日本に対する思いやりの気持ちが更に強くなりました。
わたくしは、ハーブの中心は日本であってもいい!と考えております。日本は特別な文化を持っております。日本人は昔から神を崇め、八百万の神と交流してきました。目に見えないものにも命を感じ、信じ、ある意味日本人はインスピレーションが高い民族かもしれません。
農耕民族としても、高い精神性と助け合いの心、そして我慢が美徳として自然と共存し、素晴らしい穀物を薬草を育できました。日本中の素晴らしい薬草たちには、どれも個性があり、ストーリーがあり、それぞれの地域らしさ、そして日本らしさをもっております。日本の薬草は、静かで清らかで派手ではありませんが、世界の人々に応えられるほど、心に響くものだと思っております。
学校や教科書では教えてくれないことが、社会にはたくさんあります。答えは自分で見つけなければなりませんが、日本の薬草は、その答えを導いてくれる精神性の高いものと信じております。そして 必ず日本の経済に役に立てるものとも信じております。
ハーブ・植物療法を手と目と鼻と…五感を通し、心を通して理解し、あらゆる歴史を見て学んで先を見据え、そして 今を考えながら取り組んで参りたいと思っております。
今後とも 日本ハーブ学会のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
川内美登子