ハーブは家庭の薬箱

イギリス・ドイツではハーブはメディカルですが、日本においてハーブは食品扱いです。

ハーブは、味・香りとともに、その効用は多種多様であり、古くはハーブ(= 薬草)として用いられていました。しかし、薬効の高いものは副作用もあると考えられます。ハーブを飲んで湿疹が出たり、下痢をした場合はすぐに使用を中止することが大切です。

多くの方々に、ハーブ・植物療法を正しく、安全に、ハーブの素晴らしさを「家庭の薬箱」として実感・体感して頂きたいと思います。

昨今、ハーブへの関心が高まりつつありますが、特徴としてはハーブの味や香りだけでなく、その効能や臨床(科学的根拠:エビデンス)に対して注目が高まってきています。また、味に関しても、これまでのように1種類のハーブをハーブティーとして飲むだけでなく、数種類のハーブをブレンドして飲むことに注目されています。数種類のハーブによって、新たな味覚が生まれるだけでなく、それぞれの効能を取り入れることで相乗効果を得られることにも繋がるからです。

こうしたハーブの素晴らしさは、学んだ知識をそのまま当てはめるのではなく、柔軟な活用を心がけて取り入れることが、自然の恵みであるハーブとの最も望ましい共存の方法とわたくしは考えています。

お蕎麦がどんなに素晴らしい栄養を含んでいても「蕎麦アレルギー」の方にお蕎麦を勧めることはできません。ハーブも同様に、どんなに効能が素晴らしくても安易に勧めることなく、また、使用する場合は自己責任のもとにおいて活用していくことが大切であり、治療目的などの大量使用は控えた方が良いと考えます。

医療に任せるべき「病気の治療」と混同することなく、薬を内服されている方は、医師に確認のもとハーブを使用して下さい。医療も代替療法も、人のより良い健康や快適な毎日のためにという共通の目的のために存在しています。医療と代替療法はより良い協力関係を結びながらそれぞれを高めていくことが大切です。医療と代替療法のより良い密接な共存を実現していきたいと願っております。

「人それぞれにあった適切な活用」を忘れることなく、ハーブ・植物療法を学んで頂き、豊かな生活に向けてハーブを取り入れて頂ければ幸いです。

川内美登子

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