・ハーブの安全基準
ハーブ療法(植物療法)の役割が高まる近年、個々のハーブのエビデンス(科学的根拠)を活かした健康食品、機能性食品等が求められています。その反面、植物の安全性についても関心が高まっております。

当学会では、世界の情報を収集するとともに、独自の安全基準を設けております。
下記に、当学会の植物の安全性についての考えを記載させてください。
(個々の植物の安全基準については、「エビデンス講座」に内容を盛り込んでおります)

・植物の安全性について
ハーブを扱っていると「妊娠中に飲んでよいハーブはありますか?」「薬を飲んでいますが大丈夫ですか?」「副作用はありますか?」とのご質問を多く頂きます。

例えば、日本では、
「ハーブは香草や香料として料理にも使われ、通常の食品として摂取する量であれば妊娠中に摂取しても害はないと考えられます。」と表現されており、「害はない」と一般的には断定されておりません。
米国や英国では、
「妊娠中のハーブ製品の利用について、医薬品と 同じように『必要でない限り利用しない』ことを推奨しています。」とされています。
世界では今、何百種とあるハーブの安全性を、3段階に分類しているところもあり、弊社でもこの基準に沿って独自の基準によって植物の安全性を作成しております。

妊娠中というのは、その方にとっても、今までの自分にはない、特別な状態に心も体も置かれています。今まで大丈夫だった食事が、今まで平気だった匂いがダメになったり、今までそれほど好きでなかったものを無性に食べたくなったり…ご本人にとっても経験のない状態になっております。同様に、薬を服用中の方や、体調などに心配のある方も、専門家や担当医にご相談されることが良いと考えます。

実際には、ペットボトルや調理に使用する程度、1日好きなハーブティーを飲む程度で、直ちに何かあるとは思いませんので、必要以上に怖がる必要はないと思います。ご自身の身体に合わせ、少量を取り入れていくこと自体は心配ないと思いますが、専門家や担当医に相談しながら…の方がより安全だと考えております。

植物は自然のものであるからこそ、全てを人類は解明しているとはいえず、その前提をしっかり押さえたうえで「植物を賢く活用し、植物と上手に付き合う」ことが人のより良い生活、豊かな生活に向けて大切だと学会では考えております。また、その考えを持った仲間や専門家がこれからは必要だと考えております。

 

ハーブは家庭の薬箱:

イギリス・ドイツではハーブはメディカルですが、日本においてハーブは食品扱いです。

ハーブは、味・香りとともに、その効用は多種多様であり、古くはハーブ(= 薬草)として用いられていました。しかし、薬効の高いものは副作用もあると考えられます。ハーブを飲んで湿疹が出たり、下痢をした場合はすぐに使用を中止することが大切です。

多くの方々に、ハーブ・植物療法を正しく、安全に、ハーブの素晴らしさを「家庭の薬箱」として実感・体感して頂きたいと思います。

昨今、ハーブへの関心が高まりつつありますが、特徴としてはハーブの味や香りだけでなく、その効能や臨床(科学的根拠:エビデンス)に対して注目が高まってきています。また、味に関しても、これまでのように1種類のハーブをハーブティーとして飲むだけでなく、数種類のハーブをブレンドして飲むことに注目されています。数種類のハーブによって、新たな味覚が生まれるだけでなく、それぞれの効能を取り入れることで相乗効果を得られることにも繋がるからです。

こうしたハーブの素晴らしさは、学んだ知識をそのまま当てはめるのではなく、柔軟な活用を心がけて取り入れることが、自然の恵みであるハーブとの最も望ましい共存の方法とわたくしは考えています。